

大都市圏では、進学率その他で有名な私立学校への入学希望者が塾と家庭教師を併用する例が多く、地方では地元の公立高校、国立大学への入学希望者が併用を望む傾向にあ一九九〇年代に入ると、学生のアルバイトに対し、本業とするプロ家庭教師を望む需要層が増え、派遣会社の形態、人材育成などシステムも変化してゆく。それにつれ、学校外教育への家庭の認識は今も刻々と変化しつづけている。地方でも家庭教師をつけるのは特別なことではなくなりつつあり、派遣会社の競争も激化し顧客からの要求水準も上がっている。以前のように受験生を抱えながら年末年始に帰省したり、突然キャンセルしたりといった学生だからといって、甘えが次第に許されなくなり、教師が交代することなく三年計画で仕上げるような依頼もある。事業体としては全国展開する上で、大学生ばかりを抱えてのをり擲りが苦しい都市も出てきた。主に優秀な大学がないという理由から、市場としては充分な人口を抱えた都市で事業展開できないのは経営戦略的にも不利である。
[参考] 東大家庭教師友の会